『NN891102』 (エヌエヌ・ハチキュウイチイチゼロニ)
1999年/日本/75分/16mm/カラー/モノラル/製作:DMT
出演:長谷川隆也 西田有祐 角谷悠 森健二 沖充 小川トト 山内圭哉
監督・脚本・編集:柴田剛
脚本:森田哲徳 市川恵太 斉藤洋平 宮原啓輔 柴田剛
撮影:石塚洋史
照明:小林智之
助監督:山田晃年
音響監督:中西のえる整音:瀬川浩司
音響効果:洞俊輔
スチール:タナカヒデユキ
特殊メイク:キッズカンパニー
【コメント】
「トラウマ転じて福となせ!それが映画の主題だ。
一方では、世のトラウマ・ブームに対する辛辣な批評になるが、
他方では、人を傷つけて「力を奪う」社会の中で、にもかかわら
ず人が「力に貫かれる」ための逆転満塁ホームラン的方法を示唆
しているとも言える。」
宮台真司(社会学者・評論家)
「独創性に満ちた発想と語り口。『NN891102』には、
大きな開花を期待させる種子が詰まっている。柴田剛、かなりいい」
山本政志(『闇のカーニバル』『ロビンソンの庭』監督)
「五歳の少年がヘッドホンして、原爆の音源を聞きながら神妙
にツマミをいじる-この暗い情熱、“子供っぽい破壊衝動“をた
だ信用しない柴田剛の野望が見える。そして笑える」
釣崎清隆(『死化粧師オロスコ』監督)
子猫が袋に入れられ、壁に叩きつけられる映画『NN-891102』を
監督した柴田氏はロン毛のイケメンのナイスガイである。
「何もこんな鬼畜映画作らなくても…」と心配してしまうが、作品
は以外にも清々しいラストを迎える最近流行りの「癒し系」映画だっ
たりするので僕の心配は御無用だった。
松江哲明(『あんにょんキムチ』『ライブテープ』監督)
過去十年、『映画』自体への実験と冒険を忘れていた独立プロ作品群
の中、久方ぶりにドエライ闇の輝きを放つ映画が現れた。
私は柴田君(監督)が何を企み、且つこれから何を狙っていくのか、底
知れぬ興味を抱かせられた。だから柴田君には、是非、何がなんでも
その企みを極めて欲しい!
私は、この映画を観ることができて、本当に、とても、嬉しい。幸せだ。ありがとう。
松井良彦(『追悼のざわめき』監督)
発想は強烈な爆発。しかしこの監督はそれを単なる初期衝動のみで突っ
走らずに、豊かな想像力と丁寧な映像の積み重ねによって描いた。ロマン
溢れるラストシーンには本気で鳥肌が立った。
熊切和嘉(『鬼畜大宴会』『ノン子、36才』監督)
※こちらのコメントはすべて2001年日本公開時に本作に寄せられたものです。
カッコ内の作品名は現在までのものに更新している箇所があります。
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